W3C、ブラウザ間のリアルタイム通信に向け規格策定へ

W3C、ブラウザ間のリアルタイム通信に向け規格策定へ

World Wide Web Consortium(W3C)は、中央管理されたサーバを介する必要なく、ブラウザ間で直接PtoP通信できるようにするための規格を策定する予定である。
規格の策定を担当するW3C作業部会のメンバーらによると、このような規格が策定されれば、政府がウェブ通信に対して抑圧的な措置をとることが困 難になる可能性があるという。W3Cは英国時間5月5日、同作業部会は、音声、ビデオ、および「補助的な」リアルタイム通信によってブラウザが通信できる ようにするAPIの定義を目指すと述べた。
「W3Cは5日、ウェブブラウザ間のリアルタイム通信を可能とするために、クライアントサイドのAPIを定義することを目的としたWeb Real-Time Communications Working Groupを新たに設立した」とW3Cは述べた。

このAPIにより、他に何かをダウンロードしたりプラグインを使用したりすることなく、アプリケーションをブラウザ内部で動作させることができる ようになる。W3Cの広報担当者は6日、ZDNet UKに対し、APIはプログラミング言語に依存しないものとなる予定だと述べた。
ブラウザメーカーOperaの最高規格責任者を務めるCharles McCathieNevile氏は6日、ZDNet UKの取材に対し、Operaが同作業部会のメンバーであることを明らかにした。OperaのプラットフォームアーキテクトであるRich Tibbett氏が、同作業部会との主要な窓口となっている。
Operaによると、リアルタイムなPtoP通信が実現すれば、北アフリカや中東で見られるような、通信に対する政府による抑制はより困難になるという。北アフリカや中東では、FacebookやTwitterが遮断されたり、エジプトではネットそのものが遮断されるといったことが公的措置として実施されている。

cnet japan http://japan.cnet.com/news/business/35002447/

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