LGエレクトロニクス、偏光3D方式対応「CINEMA 3D」など液晶テレビ2機種5モデルを発表

LGエレクトロニクス・ジャパンは2011年6月15日、液晶テレビの最新モデル2機種5モデルを発表した。ラインアップは偏光方式の3D表示に 対応する「CINEMA 3D LW5700シリーズ」3モデル（47/42/32V型）と、世界最薄の最薄部0.88cmを実現した2D液晶テレビ「NANO FULL LED LZ9600シリーズ」2モデル（55/47V型）。6月下旬発売予定で、価格はオープン。
予想実売価格はCINEMA 3Dシリーズの47V型モデル「47LW5700」が23万円前後、42V型モデル「42LW5700」が18万円前後、32V型モデル 「32LW5700」が15万円前後。NANO FULL LEDシリーズの55V型モデル「55LZ9600」が33万円前後、47V型モデル「47LZ9600」が29万円前後。

LGエレクトロニクス・ジャパンが2011年6月下旬に発売する「CINEMA 3Dシリーズ」（画像クリックで拡大）

2シリーズとも地上・BS・110度CSチューナーを2基搭載し、市販の外付けUSB HDDに裏番組録画が可能。インターネット動画配信サービス「アクトビラ ビデオ・フル」にも対応する。

偏光方式採用でちらつきのない明るい3D映像を実現した「CINEMA 3Dシリーズ」

CINEMA 3Dシリーズは47/42/32V型モデルをラインアップする（画像クリックで拡大）

CINEMA 3D LW5700シリーズは、偏光フィルムによる3D表示を実現する「FPR（Film Patterned Retarder）方式」を採用した3D対応の液晶テレビ。国内で一般的な液晶シャッターメガネを用いる「アクティブシャッター方式」とは違い、赤外線エ ミッターによるテレビ映像と3Dメガネの同期が不要で、3Dメガネの軽量化と低価格化を実現できるというもの。
アクティブシャッター方式は左右の目で視聴する映像を別々の画面で時間差表示し、それに合わせて3Dメガネの液晶シャッターを開閉する。このた め、画面の暗さとちらつき、左右の映像のタイミングがずれることによる「動画ブレ」が課題となっていた。偏光メガネ方式は左右の目で視聴する映像を同じ画 面で表示するために垂直解像度が半分になるが、左右同じタイミングで視聴するため動画ブレが起こりにくく、シャッターの開閉を伴わないため明るさやちらつ きにも強いという特徴がある。
CINEMA 3Dシリーズは広視野角が特徴の新IPSパネルを搭載。円偏光方式を採用するため、頭を左右に傾けてもクロストーク（左右の映像が二重像に映ること）が起こりにくいのも特徴となっている。
2D映像を3Dに変換する「2Dto3D変換」機能も搭載している。3D映像の立体感を20段階で調節できるほか、3D視点（3Dの基点となるスクリーンの奥行き）を前後20段階で調整可能だ。

世界最薄のパネル厚0.88cmを実現した超薄型大画面モデル「NANO FULL LED」

NANO FULL LEDシリーズは55/47V型の2モデルをラインアップする（画像クリックで拡大）

NANO FULL LEDシリーズは、画面の薄さとフレームの細さを極限まで追求した2D液晶テレビ。パネルの厚さは最薄部で0.88cmで、フレーム幅も1.25cmまで 細くしたのが特徴だ。4倍速駆動パネルにバックライトスキャン（バックライトを映像に合わせて点滅させる技術）を組み合わせることで8倍速相当の動画表示 性能を実現している。
バックライトには、超極薄LEDモジュールに超微細NANO粒子で作られた反射パターンと遮光パターンフィルム、光拡散板を組み合わせた 「NANOライティングテクノロジー」を採用。0.88cmもの薄さでありながら、輝度の均一性を99.9％にまで高めたという。バックライトは最大 288のブロックに分けて細かく制御する「マイクロピクセルコントロール技術」を採用している。

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